作者は外資系企業の半導体事業部営業統括本部長の要職を50歳でなげうって、まったく素人の就農を第二の人生として選んだ。作者は会社で悩んだ。「会社は潜在的需要を掘り起こせと言うが、要は今満足している消費者の欲望に火を点けて新製品という名の余計な商品を買わせているだけではないか。産業廃棄物を増加させているだけだ。さらに、ゼロサム競争社会で敗れたものは人材廃棄物となって捨てられていく。日本中がモノと人の廃棄物の山になっている」作者は自分に正直な人間だ。そう認識するとすぐに会社を辞めて、無から有を生産する農業の世界に飛び込んだ。
作者は農業の世界に入って驚く。近代化がまったく行われていないのだ。お百姓さんは農産物を作り、それを農協に納めるだけだ。血と汗の結晶がいくらで売られるかを分からないのだ。それに補助金浸けにされ、お百姓さんの自立的な経営を阻害しているというのだ。
日本の農業では、民間企業で当然なことが行われていない。目標、戦略、ロジなどがまったく考慮されていない。お百姓さんは農協の言うままに従っているだけだ。農産物は肥料、土地からどのような物質がいつどれだけ吸収されるかを軽量化されてはじめて、自信作がつくれるのだが、現状は経験と勘に頼っているのでいつまでたっても近代化されない。農業にも軽量化や情報化が必要であると作者は説き、計測器とPCを駆使して実践している。そして、農業は経営管理40%、マーケティング40%、ものづくり20%と主張する。作者の言う通りだ。日本の農業がものづくり100%となっているのは間違いなのである。
作者は就農でお金持ちになることが夢ではない。週休4日のゆとりで、経営戦略を練りながら農作業を楽しみ、田舎でお金に代えられない真の豊かな生活をエンジョイしている。
脱サラで就農という人に是非とも読んでもらいたい1冊である。
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農で起業する! ―脱サラ農業のススメ 単行本(ソフトカバー) – 2005/2/1
杉山 経昌
(著)
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購入オプションとあわせ買い
規模が小さくて、効率がよくて、悠々自適で週休4日 農業ほどクリエイティヴで楽しい仕事はない! 生産性と収益性を上げるテクニックを駆使して、 夫婦二人で、年間3000時間労働を達成する。 楽しい農業のコツは「余裕」。 時間、予算、計画の余裕がそれを可能にする。 外資系サラリーマンから専業農家へ 従来の農業手法に一石を投じた専業農家が書いた本。 経験を積まなければ、農業は成り立たないのか? 「感覚」や「感じ」「雰囲気」のような曖昧な領域であった 農テクニックを、誰でもできるようにデータ化し、 ビジネス的シミュレーションによって、成功にみちびく! めざすは、週休4日、上司もいない農家生活! ― ― ― ― ――――――――――― *築地書館のwebページで更に詳しい内容をお読みいただけます* ―――――――――――
29刷に寄せて
COVID-19で世界中が恐慌をきたしているさなかの12月末、数日早いクリスマスプレゼントが届いた。
主題増刷のお知らせである。COVID-19は資本主義経済至上主義を信奉する人々に従来の生き方を反省する機会を与えている。世界の中で一握りの人が地上の富の過半を抱え込むことができる、加えてその他大勢のマジョリティーが、生活の糧を求めて都市に集中し、その過密な人口のゆえにコロナバイラスの拡散を防げないという自己矛盾に陥った。アフター・コロナを模索する今こそ、資本主義経済に比重を置き過ぎない、ライフスタイルを模索する時だ。2005年11月に毎日新聞に投稿したエッセイを引用する。
― ― ―
きれい比較優位
昔学校の教科書は日本には電話が何台、国民一人当たり車は何台、国民総生産は世界第何位と言う比較情報であふれていた。結果として私達はエネルギーや物質の消費総量が多いほど立派な人、社会、国だと信じた。しかしどう頑張っても一度に100杯のご飯は食べられず、同時に100着の服は着られない。車も一度に5台運転することはできない。必然的に不要なものを大量に取得し、無駄に捨てることでその目標を目指している。それが大量生産・大量消費・大量廃棄社会である。個人でもお金をたくさん持っている人が偉くて、貧乏人は惨めだと決めつけて終わりのない競争社会をたどった。その教育の手法が日本を公害列島にし、温暖化を促し、地球を異常気象災害惑星に変えつつある。
現在の「物・金・崇拝」、別の表現を借りれば「物量比較優位崇拝」の社会的枠組みは誤りだと大方の人々は心では知っているが、いまだテレビも新聞も教科書もその価値観からぬけだせないでいる。報道は常に何パーセント成長、昨年実績を上回る、景気上昇インフレ誘導など古典的、地球破壊的価値観を押し付ける。
では我々はそこからいったい何処へ向かって動き出さなければならないのだろうか br> 私は宮崎県綾町で百姓をしている。目を見開いてそこにあるものを見回してみた。
そこは、
1.空気がきれい、
2.水がきれい、
3.青空がきれい、
4.星空がきれい、
5.景色がきれい、
6(.人の)生き方がきれい、
7(.人の)心がきれい、
であふれていた。
全国の首長は20世紀の誤った「経済比較優位信仰」で皆が皆ミニ東京を目指した。気が付いてみると宮崎県は周回遅れのビリに居た。が、もし我々が21世紀の新しい価値、「きれい比較優位」に目標を定めなおして運営の舵を切れば、東京は周回遅れのビリで、我々はダントツのトップに躍り出る。皆で21世紀の目標「きれい比較優位」を目指そうではないか。
葡萄園スギヤマ 百姓 杉山経昌
宮崎県 綾町在住
― ― ―
1990年50歳で就農し、定年を75歳と決めた。が仕舞うのは結構大変だった。3年遅れて78歳で仕舞うことが出来た。以来リタイアメント・ライフは天国の上を行く極楽に居住している。サラリーマン→専業農家→リタイアメント・ライフと収入は三段跳びで下がったが幸福度は三段跳びで上がった。
今では自給的超零細農業と趣味で人生を謳歌している。現在の目標は健康寿命をいかに維持しつつ、サステイナブル(地球の)な生活を楽しむかに目標が収束している。朝食前は通常ウォーキングで5㎞ほど歩く。次いで朝食は「フルモニ」と呼ばれる果物と野菜(ザワークラウト)だけである。
家で採れる果物を旬のもの主体で食卓にあげ、食べきれない分は冷凍貯蔵して、旬を外れた時期に食卓をにぎわす。さらに余れば周りにおすそわけし、それがいずれ野菜やコメになって帰ってくる。物々交換と自給的生活には消費税何%でも驚かない。今は冬だから薪ストーブに毎日火が入る。その上には朝野菜やイモなどを満載した土鍋が乗り、昼はそのシチューが楽しみだ。朝昼の食事は自給率ほぼ100%。COVID-19? 矢でも鉄砲でも持ってこいだ。こんな生活が田舎に移住して2-3反歩の土地を持って周りと仲良くすれば、だれでもが叶うライフスタイルなのである。この『農で起業する! 』は私が週休4日で、儲かる農業を目指した企業人感覚で書き、実現した軌跡である。それは子どもが居て高等教育まで考えたら必要だろう。が、その先には今の私のような週休6日で、極楽に住む健康生活が可能なことを皆さんにもお知らせしたい。昨日も下の部落の友人から電話があった。「あなたも何か作っているだろうが、無いものが有ったら届ける、何が良い」?で、里芋とトロロ芋を所望した。こんな友人が周りに何人もいる。あなたも田舎に移住すれば実現する世界です。
29刷に寄せて
COVID-19で世界中が恐慌をきたしているさなかの12月末、数日早いクリスマスプレゼントが届いた。
主題増刷のお知らせである。COVID-19は資本主義経済至上主義を信奉する人々に従来の生き方を反省する機会を与えている。世界の中で一握りの人が地上の富の過半を抱え込むことができる、加えてその他大勢のマジョリティーが、生活の糧を求めて都市に集中し、その過密な人口のゆえにコロナバイラスの拡散を防げないという自己矛盾に陥った。アフター・コロナを模索する今こそ、資本主義経済に比重を置き過ぎない、ライフスタイルを模索する時だ。2005年11月に毎日新聞に投稿したエッセイを引用する。
― ― ―
きれい比較優位
昔学校の教科書は日本には電話が何台、国民一人当たり車は何台、国民総生産は世界第何位と言う比較情報であふれていた。結果として私達はエネルギーや物質の消費総量が多いほど立派な人、社会、国だと信じた。しかしどう頑張っても一度に100杯のご飯は食べられず、同時に100着の服は着られない。車も一度に5台運転することはできない。必然的に不要なものを大量に取得し、無駄に捨てることでその目標を目指している。それが大量生産・大量消費・大量廃棄社会である。個人でもお金をたくさん持っている人が偉くて、貧乏人は惨めだと決めつけて終わりのない競争社会をたどった。その教育の手法が日本を公害列島にし、温暖化を促し、地球を異常気象災害惑星に変えつつある。
現在の「物・金・崇拝」、別の表現を借りれば「物量比較優位崇拝」の社会的枠組みは誤りだと大方の人々は心では知っているが、いまだテレビも新聞も教科書もその価値観からぬけだせないでいる。報道は常に何パーセント成長、昨年実績を上回る、景気上昇インフレ誘導など古典的、地球破壊的価値観を押し付ける。
では我々はそこからいったい何処へ向かって動き出さなければならないのだろうか br> 私は宮崎県綾町で百姓をしている。目を見開いてそこにあるものを見回してみた。
そこは、
1.空気がきれい、
2.水がきれい、
3.青空がきれい、
4.星空がきれい、
5.景色がきれい、
6(.人の)生き方がきれい、
7(.人の)心がきれい、
であふれていた。
全国の首長は20世紀の誤った「経済比較優位信仰」で皆が皆ミニ東京を目指した。気が付いてみると宮崎県は周回遅れのビリに居た。が、もし我々が21世紀の新しい価値、「きれい比較優位」に目標を定めなおして運営の舵を切れば、東京は周回遅れのビリで、我々はダントツのトップに躍り出る。皆で21世紀の目標「きれい比較優位」を目指そうではないか。
葡萄園スギヤマ 百姓 杉山経昌
宮崎県 綾町在住
― ― ―
1990年50歳で就農し、定年を75歳と決めた。が仕舞うのは結構大変だった。3年遅れて78歳で仕舞うことが出来た。以来リタイアメント・ライフは天国の上を行く極楽に居住している。サラリーマン→専業農家→リタイアメント・ライフと収入は三段跳びで下がったが幸福度は三段跳びで上がった。
今では自給的超零細農業と趣味で人生を謳歌している。現在の目標は健康寿命をいかに維持しつつ、サステイナブル(地球の)な生活を楽しむかに目標が収束している。朝食前は通常ウォーキングで5㎞ほど歩く。次いで朝食は「フルモニ」と呼ばれる果物と野菜(ザワークラウト)だけである。
家で採れる果物を旬のもの主体で食卓にあげ、食べきれない分は冷凍貯蔵して、旬を外れた時期に食卓をにぎわす。さらに余れば周りにおすそわけし、それがいずれ野菜やコメになって帰ってくる。物々交換と自給的生活には消費税何%でも驚かない。今は冬だから薪ストーブに毎日火が入る。その上には朝野菜やイモなどを満載した土鍋が乗り、昼はそのシチューが楽しみだ。朝昼の食事は自給率ほぼ100%。COVID-19? 矢でも鉄砲でも持ってこいだ。こんな生活が田舎に移住して2-3反歩の土地を持って周りと仲良くすれば、だれでもが叶うライフスタイルなのである。この『農で起業する! 』は私が週休4日で、儲かる農業を目指した企業人感覚で書き、実現した軌跡である。それは子どもが居て高等教育まで考えたら必要だろう。が、その先には今の私のような週休6日で、極楽に住む健康生活が可能なことを皆さんにもお知らせしたい。昨日も下の部落の友人から電話があった。「あなたも何か作っているだろうが、無いものが有ったら届ける、何が良い」?で、里芋とトロロ芋を所望した。こんな友人が周りに何人もいる。あなたも田舎に移住すれば実現する世界です。
- 本の長さ264ページ
- 言語日本語
- 出版社築地書館
- 発売日2005/2/1
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- ISBN-104806713015
- ISBN-13978-4806713012
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商品の説明
著者について
千葉大学文理学部化学科卒。
通信機器メーカーと半導体メーカーで、バリバリの外資系サラリーマン生活を経験した後、宮崎県綾町で農業を始める。
サラリーマン時代の左手にコンピューター、右手に経営書を常に携えた経験を十分に生かし専業農家を営んでいた。
通信機器メーカーと半導体メーカーで、バリバリの外資系サラリーマン生活を経験した後、宮崎県綾町で農業を始める。
サラリーマン時代の左手にコンピューター、右手に経営書を常に携えた経験を十分に生かし専業農家を営んでいた。
登録情報
- 出版社 : 築地書館 (2005/2/1)
- 発売日 : 2005/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 264ページ
- ISBN-10 : 4806713015
- ISBN-13 : 978-4806713012
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 79,754位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2012年1月24日に日本でレビュー済み
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2022年10月26日に日本でレビュー済み
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脱サラ農業転職での現状や地域の繋がり等苦労等が泥臭く色濃く出ている一冊でした。
他にも筆者の様な考え方で農業を推し進めた方が居られますが、その方の場合は脱サラと言っても親が所持していた農地を利用できた点で半ば成功だと思いましたが、この方は其処からの"体当たり就農"とサラーリーマン時代のテクニックで科学的農業経営をせざるを得ない気質、就農地域の受け入れ体制に恵まれて"功をそうした"のだと思います。
そもそも、このような発想自体が結局は職種が変わっただけで脱サラはできていないのではないかと感じます。
つまり、"収益を追求する世"事態が雇用関係の立ち位置を変えることはできても"不可能"にしていると考えるべきなのです。
ですから、これくらい泥臭さのある"体当たり就農本"は大変面白おかしく読めたのです。
甘く考える人には良い気付け薬となり、真面目に考える人にとつては良き参考書になるのではないでしょうか。
何れにせよ良い本だと思います。
他にも筆者の様な考え方で農業を推し進めた方が居られますが、その方の場合は脱サラと言っても親が所持していた農地を利用できた点で半ば成功だと思いましたが、この方は其処からの"体当たり就農"とサラーリーマン時代のテクニックで科学的農業経営をせざるを得ない気質、就農地域の受け入れ体制に恵まれて"功をそうした"のだと思います。
そもそも、このような発想自体が結局は職種が変わっただけで脱サラはできていないのではないかと感じます。
つまり、"収益を追求する世"事態が雇用関係の立ち位置を変えることはできても"不可能"にしていると考えるべきなのです。
ですから、これくらい泥臭さのある"体当たり就農本"は大変面白おかしく読めたのです。
甘く考える人には良い気付け薬となり、真面目に考える人にとつては良き参考書になるのではないでしょうか。
何れにせよ良い本だと思います。
2011年11月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
農業経営者が出す本は農家の苦労が描かれることが多いのですが、本書は著者が悠々自適な生活を送ることを至上命題にしている点が異色です。そのため時間対効果に非常に拘っている事が特徴です。例えばパソコンの活用は天候の数値化や収穫時期の決定などが具体的に述べられています。このような自然相手の分野は所謂篤農家の経験と勘によって担われてきた部分が多かったのですが、著者によってデータを使えば誰でもそのレベルに近づける可能性が見えてきました。他産業からの農業への参入において大いに励みになる一冊です。
2008年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
筆者の勧めるビジネス形態には激しく同意する。
大きくしない。雇用しない。顧客第一。情報化。などなど
ぶどう狩りの観光農園がメインの収入源であることから、
事業内容としては、農を組み込んだ観光業ともいえる。
それぞれ単独ではスモールビジネスとして成立させるのが難しいが、
「1+1=5」としているところが、異業種から転向してきた強みかな。
ビジネス面は読んでいて、とてもおもしろかった。
ただ、実際の生活となると農村の自然環境は素敵だが、
村社会の濃密な人間関係は、会社の人間関係以上に複雑で難しい場合もあるよ。
大きくしない。雇用しない。顧客第一。情報化。などなど
ぶどう狩りの観光農園がメインの収入源であることから、
事業内容としては、農を組み込んだ観光業ともいえる。
それぞれ単独ではスモールビジネスとして成立させるのが難しいが、
「1+1=5」としているところが、異業種から転向してきた強みかな。
ビジネス面は読んでいて、とてもおもしろかった。
ただ、実際の生活となると農村の自然環境は素敵だが、
村社会の濃密な人間関係は、会社の人間関係以上に複雑で難しい場合もあるよ。
2017年1月27日に日本でレビュー済み
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私も脱サラして農業をしているのですが、考え方や進め方等、非常に参考になりました。
2005年9月14日に日本でレビュー済み
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農業の現場の隅っこにいる私が常に違和感を覚えてきたことを、気持ちよく喝破してくれます。統計と情報の分析を駆使して労働収益性を高め、ゆとりのある農業経営を目指す方法は、これからの農家が生き残るためのひとつの道しるべであることは間違いないと思います。
2008年12月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前半は農業起業する手順と、ビジネス的な手法を農業に取り入れた内容で非常におもしろかった。
科学的、客観的手法を取り入れ利益を効率的に上げていく様を感じ取れました。
しかし問題は後半で、まったく読むに値しない文章でした。
前半とは全く反対で、すべてが感情論。
自分の考え以外をすべて否定。
自分の考えと違う農協、地方自治体、国、さらには消費者までも完全否定。
私が思うには、消費者の感情を理解せず、よくここまでがんばれたものだ。
さらには、自分の住んでいる田舎は天国、都会は砂漠と揶揄。
たばこも「無駄」と決めつける。
私にいわせれば著者が好むアルコールも「悪」ですがね。
まあこの著者にとっては自分が影響できない範囲は全て地獄でしょうね。
というわけで読むに耐えない文章でした。
科学的、客観的手法を取り入れ利益を効率的に上げていく様を感じ取れました。
しかし問題は後半で、まったく読むに値しない文章でした。
前半とは全く反対で、すべてが感情論。
自分の考え以外をすべて否定。
自分の考えと違う農協、地方自治体、国、さらには消費者までも完全否定。
私が思うには、消費者の感情を理解せず、よくここまでがんばれたものだ。
さらには、自分の住んでいる田舎は天国、都会は砂漠と揶揄。
たばこも「無駄」と決めつける。
私にいわせれば著者が好むアルコールも「悪」ですがね。
まあこの著者にとっては自分が影響できない範囲は全て地獄でしょうね。
というわけで読むに耐えない文章でした。